飲酒

お酒の飲みすぎなどによるアルコールの過剰摂取が原因でアルコール依存症が深刻な社会問題になっています。

アルコール依存症は、一度飲酒を絶って依存症を克服しても再び飲酒することによって以前と同じ飲酒を絶つ前の症状にすぐにもどってしまうという特徴があり、他の慢性疾患と同様に再発しやすい病気といわれています。

アルコールには良い点と悪い点があり、飲みすぎにより二日酔いなどの酒に対して悪い印象を持ってもしばらくするとまた酒を飲んでしまう傾向にあります。

これに関しては「二日酔いの後にお酒はもう二度と飲みすぎないと思う!」の記事を参考にしてください。

-shared-img-thumb-PAK15_saikindeaiganaina-_TP_Vアルコール依存症は、克服しても再発しやすいという点から本人の社会復帰が困難になるだけでなく、喧嘩や事故などのトラブル、さらには家庭崩壊や犯罪発生にも少なからぬ影響を及ぼす深刻な社会問題です。

アルコール依存症は、もともと中年から高齢の方に多かったのですが、近年では若年化が進み、未だその若年化に歯止めがかかっていない状態が続いています。

特に若年層では、アルコールの知識が無いために大変危険な方法でアルコールを摂取し、気絶や心配停止により死に至るケースが相次いでいます。

急性アルコール中毒については「危険なアルコール摂取方法」の記事をご覧ください。

 

アルコール依存症

lgf01a201302042300アルコール依存症とは、薬物依存症の一種で飲酒などアルコール摂取によって得られる精神的、肉体的な快楽を伴う薬理作用に強くとらわれることになり、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、再び飲酒時の快楽を得るために飲酒行為を繰り返す精神疾患で、以前は慢性アルコール中毒とも呼ばれていました。

アルコール依存症にかかった患者は、身体的な悪影響だけでなく、「アルコールはヘロイン、コカイン、大麻、タバコよりも有害である」の記事に書いたように家族や周囲の人に迷惑をかけたり、様々な事件や事故などのトラブルを引き起こすことで社会的信用を失うといったことになります。

このような依存症になってしまう理由は、本人の意志が弱く、道徳観念や人間性が欠けているからだと考えられてきましたが、近年では医学的見地から精神疾患のひとつとして治療を必要とする病気と捉えられるようになりました。

kaidang飲酒の習慣については「飲酒習慣に関わる遺伝子を発見」という記事を読んでいただくとして、依存症には、精神的依存と身体的依存があり、飲酒が自分の意志でコントロールできなくなる症状を精神的依存といい、手の震えや不快感などの禁断症状を身体的依存といい、アルコール依存症だけでなく他の薬物依存症も同じような特徴を持っています。

世界保健機関(WHO)は、アルコール乱用や依存を自己認識していない未治療率は推定78.1%だと発表しており、精神疾患の中でも飲酒する各人の性格や意志とは関係なく誰でもかかる可能性がある病気であるにも関わらず自分が依存症であると認識している人は少ないとも言えるのです。

日本の飲酒人口は6,000万人と言われていますが、このうちアルコール依存症の患者は230万人程度であると言われています。

しかし、230万人のうちアルコール依存症による入院患者数はたったの2,751人しかいなかったのです。

 

アルコール依存症の若年化が社会問題に!まとめ

img02「二日酔いの後にお酒はもう二度と飲みすぎないと思う!」という記事でも書いたとおり、誰でもすぐにアルコール依存症にかかる可能性があることがわかります。

飲酒による楽しさや気分の良さは、アルコール依存症と密接に関係し、飲酒量によって比例しているので全く同じものであると認識した上で定量の飲酒を心がける必要があります。

ごくごく小さいことでも多量の飲酒により喧嘩やトラブルを経験したことのある方は自分を見直すいい機会になるかもしれません。

また近年、急性アルコール中毒による救急患者が世界的に増えています。

これらは若者のアルコールに対する認知の甘さが原因の事件と考えられています。

→危険なアルコール摂取方法! ~急性アルコール中毒が世界中で多発! 心配停止や死に至るタンポン飲酒~

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