コーヒー豆を知る!~コーヒー豆を理解して美味しいコーヒーを~

えもいわれぬ香りと芳醇なコク、そして苦味と上品な酸味。

コーヒーは、多くの人を魅了してやみません。

美味しいコーヒーを探し求め、それを飲むことに情熱を傾ける人も大勢います。

そこで、美味しいコーヒーをどうやって選んだらよいかを考えてみましょう。

 

全てのコーヒーは豆から

8533d6a52adedc79bfaa3a421a81c93c_s今回は、コーヒー豆の生産過程について取り上げたいと思います。

美味しいコーヒーも、元の姿はコーヒー豆、つまり農産物です。

品種もいろいろありますが、この豆の出来がコーヒーの味を左右しますし、栽培される土地によって味や風味が異なることも当然です。

それで、まずはコーヒー豆についての理解を深めてみましょう。

 

コーヒー豆ができるまで

・発芽から苗

hatuga苗床に蒔かれたコーヒーの種は、1~2か月程度で発芽し、まっすぐな茎が伸びてきます。

発芽からさらに2か月程度たってやっと双葉が現われます。

苗が30~40センチ程度に成長するのに半年ほどかかりますが、それまではポットなどに移して、直射日光を避けて大切に栽培されます。

 

・苗から木

コーヒーの苗qqqqqqqq_thumb30~50センチ程度に成長した苗は、1本ずつ丁寧に農園に植え替えられます。

それから3年ほどたつと、実ができるようになります。

コーヒー農園では2~3メートルの高さになるよう剪定して育てるのが一般的です。

4年目以降はなる実の量も増え、安定してきます。

この状態できちんと手入れをすれば20~30年は収穫が可能といわれています。

 

・開花

cherry種を蒔いて3年目くらいから花が咲くようになります。

コーヒーの花は白くて小さく、ジャスミンに似た淡い香りがします。

この時期は、農園全体が白い花と甘い香りに包まれ、独特の雰囲気を醸し出しますが、数日で花は散ってしまいます。

 

 

・結実

06276a83花が散ったあと、緑色の小さな実が現れ、6~8か月の時間をかけて赤く熟していきます。

赤く熟した丸いコーヒーの実は、サクランボに似ていることからコーヒーチェリーと呼ばれています。

 

 

・収穫

process_image07ほとんどの地域で、収穫は手作業で行なわれます。

人の手で一粒ずつ収穫することもあれば、熟した果実を棒切れなどで叩き落として収穫することもあります。

大きな農園などでは機械が使われることもあります。

 

 

・精製と乾燥

クリスタルマウンテン_4コーヒーの実から生豆を取り出す作業が精製です。

大型の水槽に実を漬け外皮を洗い取る水洗式(ウォッシュド)と呼ばれる方法で行なう農園もあれば、非水洗式(ナチュラル)で行なう農園もあります。

乾燥は天日乾燥または乾燥機によって行ないます。

このあたりの工程は、コーヒー豆の品質と味の決め手となるため、非常に重要です。

 

・選別

5乾燥した生豆は脱穀し、選別機で欠点豆を取り除いた後、大きさや形、比重などで等級に応じて分類されます。

その後さらに手作業で選別する、ハンドピックと呼ばれる作業が行なわれます。

 

 

・カップテスト

detail_1114_1439803126最後に味見、つまりカップテストが行なわれます。

各地の農協や工場などでカップテストが行われ、香りや味がチェックされます。

コンテストが開催されることもあります。

また、輸出規格に合致しているかも判別されます。

それから生豆はコーヒーの消費国へと輸出されてゆくことになります。

 

まとめ

このようにコーヒー豆ができるまでに、たくさんのことが行なわれています。

次にコーヒーを飲む時に思い出してみてください。

いつものコーヒーも、また違った味わいになるかもしれません。

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