七夕の催涙雨の解釈と140兆キロの遠距離恋愛

七夕は天帝の怒りをかって引き離された織姫と彦星が年に一度だけ天の川を渡って会うことを許された日です。
現在でも恋人同士が、この七夕伝説をロマンチックにとらえているようで、ひとつの恋愛記念日として親しまれています。
また、短冊に望みを書いて笹に吊るし、星に願い事をする風習も日本各地の子どもたちの間で行われています。

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七夕といえば織姫と彦星を隔てている天の川を連想し、星に願い事をすることから七夕=星祭りといったイメージですが、梅雨の時期ということもあり晴れの日は少ないようです。

過去の天気を調べてみると過去56年間で星が見える時間帯に晴れていたのはやはり梅雨のためか17回と少ないですね。
およそ32パーセント、3年に1度会えるかどうかといったところです。

近年10年間に絞ると驚きの結果でした。
なんと、晴れの日は10年間でたったの2回だけです。
1年に一度会えるはずが、10年にたった2回というのは可愛そうすぎます。

では、そもそも七夕に雨が降ったら彦星と織姫は会えないのでしょうか?

七夕に雨が降ることを催涙雨(さいるいう)といいますが、雲が星を隠すので天の川も織姫(織女星)と彦星(牽牛星)も見えませんよね。
催涙雨には「会える」という解釈と「会えない」という解釈があり、地域によっても伝承が違います。

催涙雨

七夕の日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は天の川に架けられたかささぎの橋を渡ることができず、彦星に会えないといわれています。
そして、会うことができなかった二人が悲しんで流す涙が雨となり催涙雨と呼ばれています。

ただし、地域によっては伝承やとらえ方が少し違います。
雨が降って天の川が見えないのは織姫と彦星が恥ずかしがって雲で隠しているという話もあります。
この時、1年間待ってやっと会えたので喜びのあまり流した嬉し涙が催涙雨だという解釈です。

でも、この説は逆に言うと「晴れているときは嬉し涙がでないのか?」と考えてしまうのはわたしだけでしょうか。

遠距離恋愛のロマンチックな物語

天の川気になるのは遠距離恋愛で年に一度だけ会うことを許されている織姫と彦星の距離です。
七夕伝説に登場する織姫と彦星はそれぞれ星を表していて、織姫は織女星(こと座のベガ)という星、彦星は牽牛星(わし座のアルタイル)という星です。
また、みなさんもご存知のように天の川はその名の通り天をまたぐ大きな川、つまり膨大な数の恒星の集まりです。
この距離はなんと約140兆キロというとんでもない遠距離ということがわかりました。

ほかの人がいない孤独な星だったとしたら年に一度の会えるチャンスはうれしいとは思いますが、私だったらこんなに離れていたらお互いを忘れてしまいそうですね。
あなたはどうでしょうか?

織姫と彦星の折り紙の動画がYOUTUBEにありましたので掲載しておきます。

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七夕が雨の日でもお子さんと折り紙をして遊ぶのもいいかもしれませんね。

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