コーヒーポリフェノールが肝臓に効果あり!~脂肪肝や肝硬変など生活習慣病の予防に効く!健康飲料~

ck01昨今、コーヒーの効能について様々な研究がなされ、どうやらコーヒーには生活習慣病の予防に良いらしいということが知られるようになってきました。

そのため、健康飲料としてのコーヒーにも注目が集まりつつあります。

 

脂肪肝の制御効果

コーヒーの効果の一例を挙げると、脂肪肝の抑制効果があるということです。

これは東京都新宿区にある三越総合健診センターの研究チームによる調査で判明しました。

この調査は、このセンターで肝機能の検査や腹部超音波検査を含む健診を継続して受けている25~60歳の男性1612人を対象に実施されたものです。

健診の際に、これらの人々に1日当たりどのくらいのコーヒーを飲むのかを聞き取り、1999年から2004年にかけてのデータを収集し分析を行ないました。

すると、脂肪肝の人はコーヒーを飲む量が他の人と比べて少なく、一方でコーヒーを飲む量が減ってしまった人は脂肪肝を発症する率が高いことが分かったということです。

脂肪肝の予防にはコーヒーが良いという結果でした。

 

アルコール性肝硬変の予防効果

ck05米カリフォルニア州で行なわれた大規模な調査によると、コーヒーを毎日飲む人はアルコール性の肝硬変になりにくいということが明らかになったということです。

この研究は、2006年にアメリカの医学誌である「内科学アーカイブズ」の電子版に発表されました。

それによると、医療保険などの運営にかかわる研究部門の医師たちによる研究チームが、医療保険の加入者12万5,580人を対象に、1978~1985年の時点で聞き取りをしたそれぞれの生活習慣およびその後の病気の発症状況との関連を調査し、分析しました。

その結果、お酒を飲む量が同じである場合は、コーヒーを多く飲む人ほどアルコール性の肝硬変になりにくいことが分かったということです。

 

カフェインによるアルコール分解促進効果

もっとも、この調査を行なったある研究者は、1日に1杯のコーヒーを飲むことでアルコール性の肝硬変を発症するリスクは2割減少するとしながらも、この病気の最大の予防はお酒の飲み過ぎを避けることだとも述べています。

コーヒーが予防に良いといっても、暴飲をカバーするほどではないということのようですね。

それでも、コーヒーに含まれる成分であるカフェインには、肝臓でのアルコールの分解を促進する働きがあります。

それに加えて利尿作用もありますので、アルコールを分解する際に出る老廃物も排出されやすくなります。

お酒を飲んだ後の1杯のコーヒーはおいしいうえにこんな効果もありますので、ぜひおすすめします。

 

コーヒーに多く含まれるポリフェノール

さて、生活習慣病の予防において、大きな役割を担っているのではないかと言われているものがクロロゲン酸です。

いわゆるコーヒーポリフェノールです。

この成分は、焙煎度で言えば浅煎りから中煎り程度のコーヒー豆に多く含まれています。

味で言えば渋み成分に当たります。

そして、コーヒー豆の微粉ごとコーヒーを飲むことで最大限の摂取が可能です。

ですから、生活習慣病の予防効果を期待して、つまり健康飲料としてコーヒーを飲む場合は、ミディアムローストからハイローストあたりの豆を、カフェプレスなどの微粉が残る淹れ方で飲むことでしょうか。

もっとも、コーヒーの最大の醍醐味は、好みの味で飲むことにありますので、無理をして飲まなくてもよいでしょう。

浅煎りよりは少なくはなりますが、深煎りでもコーヒーポリフェノールをある程度摂取できますし、ペーパーフィルターでもゼロにはなりません。

ここで一つ注意点ですが、お医者さんからコーヒーを控えるようにと指示されている場合は、お医者さんの指示に従うようにしてください。

飲んでいる薬との相性などもありますのでご留意いただきたいと思います。

 

日本における茶文化の利点

ck03不思議なことですが、コーヒーが健康に良いというのが一般に受け入れられているという点では、日本は特殊な環境にあります。

そのひとつが、お茶の文化です。

つまり、飲み物に砂糖を入れないのです。

欧米ではなかなかそうはいきません。

これでもかというほど砂糖を入れてコーヒーを飲みます。

これでは健康に良いはずがありません。

 

日本における流通環境の利点

ck08もうひとつの要素は、良質のコーヒー豆が手に入る環境にあるということです。

通信販売網も素晴らしく整っており、お店によっては焙煎日の数日後には手元に届くようになっています。

グレードの高い豆を鮮度の良い状態で手に入れることができるということはすなわち、ブラックでコーヒーを楽しむ最高の環境が整っているということでもあるのです。

現在、日本は世界一おいしいコーヒーが飲める国といっても過言ではないでしょう。

これが、グレードが低い豆であったり鮮度が落ちた豆であったりすると、砂糖やミルクを大量に入れてごまかさなければなりませんし、酸化したコーヒーでは胃もやられてしまいます。

 

まとめ

結局のところ、鮮度が高くて本当においしいコーヒーを楽しむことが、生活習慣病の予防にもつながるということですね。

私はブラックで飲むことが多いです。

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