食物アレルギー検査ではわからない!原因と症状による予防、対策、治療法!アレルギー学会ガイドライン

アレルギータレントとして多くのアレルギーを持つ狩野英孝さんは、自身のネタに登場する「つけ麺」「ラーメン」は小麦アレルギーで食べれないのだそうです。

狩野英孝さんの他にも「アレルギータレント」と自称するタレントは多く、菊地亜美、ねば〜る君、朝比奈彩、遼河はるひらなどのアレルギーも世界仰天ニュースの「アレルギーSP」のコーナーで明らかになります。
アレルギーというと食物アレルギー、金属アレルギー、花粉アレルギーなど、多種多様なアレルギーがありますが、その症状は主に発熱、蕁麻疹、湿疹です。

これらの症状が悪化して呼吸困難やアナフィラキシーショックなどに陥り最悪死に至る場合もあります。

現在もアレルギー症状に対する対処法や予防策が研究されていますが、未だ万全とはいえません。

自分自身に何らかのアレルギーがあるかどうかを検査するアレルギー検査は、赤ちゃんから成人まで幅広く行われていますが、この検査でアレルギーの全てが本当にわかるのでしょうか。

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IgE抗体検査・アレルギー血液検査

花粉症の人やアトピー性皮膚炎などのアレルギーの方は、おそらく一度は血液検査で”特異的IgE”という血液検査をしたことがあると思います。

この血液検査による特異的IgEの反応がスギに対して出ると「くしゃみ鼻水の原因はスギ花粉ですね」とか、ハウスダストに対して出ると「アトピー性皮膚炎の原因はハウスダストですね」と診断されます。

スギやヒノキなどの花粉の場合はマスクやゴーグルをしてアレルギーの原因であるスギやヒノキの花粉を吸い込まないように注意しながら点鼻薬、点眼薬、抗アレルギー剤を使用して対処できますが、アトピー性皮膚炎の場合は、全くハウスダストがいない環境を通常の生活で作ることは不可能ですから、室内の掃除を頻繁に行うことを心がけてアレルギーの発症を少しでも抑えるという方法しか対処法がありません。

どちらの場合も完璧な対処法とは言えませんが、原因となる物質ははっきりしています。

しかし、食物アレルギーの場合はどうでしょうか。

通常の血液検査でアレルギー検査を受けた場合は、卵白、小麦、蕎麦などを対象にしていますが、アレルギー検査でそれらに対して特異的IgEが高く反応したとしても、それらを完璧に除外するには手間もお金もかります。

また、原因となるそれらの食物が見つかったとしてもその食物を除外すると栄養素まで得ることができなくなります。

血液検査によって特異的IgEが高く反応したからといって原因の食物を除外する必要はないというような考え方が、近年のアレルギー治療の現場からささやかれてはいますが、ピーナッツアレルギーを例にすると、ほんの数ミリグラムのビーナッツを食べた為に、アナフィラキーショックを起こして最悪死に至ることもあるという報告もあるので、注意が必要です。

 

IgG抗体検査

原因がわからない慢性的な不調は、遅発型フードアレルギーだといわれています。

IgG抗体は、血液中で最も多くみられる抗体で、その症状は数時間から数日間後と緩やかであるため、遅延型フードアレルギーと呼ばれています。

遅延型フードアレルギーの原因となる物質を排除しようとするマクロファージと呼ばれる免疫細胞があります。

マクロファージの能力には限界があり、その能力を上回る過剰なアレルギー抗原が緩和してしまう場合があり、結果として遅延型フードアレルギーの原因となる物質が長期間にわたり体内を循環し、沈着がおこると身体の不調をおこすことがあります。

今まで原因不明だった慢性的な身体の不調の原因が実はこれらの要因によるというのが、遅延型フードアレルギーです。

食生活から改善して行くことによって遅発型フードアレルギーの対象の食物を除外することで身体の不調を取り除くというような方法が注目されており、遅延型フードアレルギーの検査としてIgG検査が近年広く行われています。

しかし、そのIgG検査が実は意味がない、と公式に学会が表明したのです。

日本小児アレルギー学会が出しているガイドラインには、このように記されています。

血中食物抗原特異的IgG抗体検査に関する注意喚起

日本小児アレルギー学会は、食物アレルギーの原因食品の診断法としてIgG抗体を用いることに対して、「食物アレルギーハンドブック 2014 子どもの食に関わる方々へ」(2014年日本小児アレルギー学会発刊)において推奨しないことを注意喚起しています。米国や欧州のアレルギー学会でも食物アレルギーにおけるIgG抗体の診断的有用性を公式に否定しています。

その理由は、食物抗原特異的IgG抗体は食物アレルギーのない健常な人にも存在する抗体であり、このIgG抗体検査結果を根拠として原因食品を診断し、陽性の場合に食物除去を指導すると、原因ではない食品まで除去となり、多品目に及ぶ場合は健康被害を招くおそれもあるからです。

日本小児アレルギー学会は食物抗原特異的IgG抗体検査を食物アレルギーの原因食品の診断法としては推奨しないことを学会の見解として発表いたします。

日本小児アレルギー学会より

どういうことかと噛み砕いて説明すると、血液検査で食物の特異的IgGを検査したとしても、実際にその食物を食べたからといってアレルギー症状が出るわけではないということ。

そして、神経質になりすぎて原因と考えられる食物を除去することで体の成長に必要な食物も除外してしまうことになるため、逆に健康を害してしまう可能性もあるということです。

遅延型フードアレルギーをネットで簡単に検査するサイトがありますので、興味があればやってみてください。

遅延型フードアレルギーの簡単検査はこちら

 

IgEとIgG

アレルギーの原因はIgEなわけですが、IgGは血液中にIgEの数十万倍存在するので間違ってIgGを検出してしまうこともあり、IgEを測定しているはずなのにIgGが検出されることで本当はIgE陽性ではないのに陽性と診断されてしまうこともあるといいます。

また、アレルギー科として診療をしている医療機関の約70パーセントはアレルギー専門医ではないといわれています。

食べ物に対する特異的IgEの反応と実際に起こる発症はそれほど関連性が強くないといわれていますし、実際にアレルギー症状が出た食物を特定していき、原因と考えられる食物を除外するほうが、現実的です。

アレルギー症状の原因が「蕎麦」なら「蕎麦」を除外すればいいわけで、IgEで「蕎麦」以外に「卵」が検出されたとして「卵」を食べて何の症状もなければIgE検査による「卵も原因のひとつ」ということを過剰に意識しすぎて栄養不足にならないように。ということです。

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