日本のキットカット~外国人に売れている理由は種類豊富な味と奇抜な発想~

キットカット

キットカットの誕生は1935年、イギリスの商品です。

日本での発売は1973年。

私も子どもの頃からあったので自然と食べていましたし、もはや知らない人はいないといっても過言ではないくらい有名なチョコレートですよね。

大人になってこのキットカットが外国イギリスの商品だと知りましたが、日本でもメジャーなわけですから当然世界でもよく知られているお菓子です。

これまでチョコレートといえば板チョコやアーモンドチョコのような比較的大きめの箱に入ったものが主流でしたが、メーカーであるネスレのコメントによると「お弁当と一緒に職場に持っていけるチョコレートバー」を目指したそうで、現在のような大ヒット商品となったわけです。

外国の商品、しかも世界100ヵ国以上で販売され、認知されているブランドにも関わらず、今では本国イギリスに次いで世界第2位のキットカット消費国は日本だというのですから驚きです。

イギリスとは食文化も違う遠く離れた日本でキットカットが世界第2位のシェアとなったのでしょうか。

その理由は豊富な味の種類にありました。

外国人には考えられない発想

世界100ヵ国以上で販売されているわけですから、国によってキットカットの味は様々なものがあります。

その中でも特に注目されているのが日本のキットカットの種類の豊富さです。

なんと累計で350種類を越えるというのですからこの点でも驚きますよね。

そんなにあったっけ? と思いますが、季節商品や限定商品もありますので、食べたことがない味があっても不思議ではないですね。

抹茶味、信州りんご味など日本らしい味というものが定番で売れ筋となっていますが、これ以外にも注目される理由がありました。

それは、外国人いや、日本人でもちょっと思いつかないような発想。

その発想を形にしたのが、ほうじ茶味、あずきサンド味、わさび味、などの奇抜なフレーバーです。

こういう商品ってちょっと食べてみたくなるんですよね。

そして、食べたら最期、やみつきになってしまう!

Made in Japan キットカット

日本でも定番の味といえば抹茶。

では、抹茶味のキットカットが一番売れている小売店はどこだと思いますか?

キットカット抹茶味が一番売れている店、販売額ナンバーワンはドン・キホーテなのです。

最近では、外国人が集まる大手家電流通チェーンのヨドバシカメラでもキットカット抹茶味を販売していました。

そう、キットカット抹茶味の売上を支えているのは訪日外国人だったのです。

海外でも抹茶味のチョコレートは人気が高いというのはうれしいかぎりですね。

人々の脳内に積み重ねられたブランディング

なぜ訪日外国人は、日本でキットカットを買って帰るのでしょう?

海外各国がCMするのは、当然その国の商品ですよね。

では、なぜ外国人が日本のキットカットを知っているのでしょう?

それは現代にマッチした広告手段だったのです。

日本でも話題となった短編作品を集めた映画『花とアリス』をご存知でしょうか。

これはキットカット抹茶味の製造メーカーであるネスレ日本の企画から生まれました。

この企画は、キットカットの日本での販売開始から30周年を記念して制作された全3章の短編作品からなる映画です。

さらに、キットカットのCMキャラクターでもある鈴木杏が主演として出演することで、間接的に、または直接的にキットカットが食べたくなるよう脳内に働きかける広告ともいえるのです。

みなさんも映画をみた後、主役が飲んでいるコーラやコーヒーを飲みたくなった、アイスクリームを食べたくなったという経験はありませんか?

また、主役がお米のCMで有名だから、なぜかお米が食べたくなるというようなこともあるかと思います。

こういう広告手段があったのかとおもいますが、この他にもネスレは短編ムービーに力を注いでいます。

Web上で閲覧できる「ネスレシアター」がそれです。

15秒のCMでは伝えきれない商品の特徴を作品の中に自然に溶け込ますことによって生まれたのがこの時代にマッチした広告と言えるでしょう。

このネスレシアターでは、世界各地の短編ムービーが公開されています。

この短編ムービーや出演している俳優や音楽によって自然と外国にある商品を知ることができるようになっているのです。

奇抜なコラボ商品

元サッカー選手の中田英寿さんはキャラメルコーンとのコラボ商品を販売したことで有名です。

その中田英寿さんとキットカットがコラボしたキットカット日本酒味はご存知でしょうか?

この商品はただの日本酒ではありません。

満寿泉という日本酒でも人気の蔵元ともコラボすることでただの日本酒ではないブランド化がなされています。

このコラボ商品の第2弾としてキットカット梅酒味が発売されました。

梅酒の原料となる梅の産地、和歌山県の平和酒造が造る鶴梅という梅酒を用いたコラボキットカットが誕生しています。

この他にも東京ばな奈とコラボしたキットカット東京ばな奈味なども話題を呼びました。

日本のキットカット~外国人に売れている理由は種類豊富な味と奇抜な発想~ まとめ

日本は世界第2位のキットカット消費国。

奇抜な味と種類の豊富さで外国人に注目されている。

キットカット抹茶味の売上を支えているのは訪日外国人。

短編映画を利用した新しい広告手段により外国人にも日本のキットカットが知られている。。

奇抜なコラボ商品が話題を呼ぶ。

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