休憩時間の得点

自分の辞書に不可能をという言葉は無い!と言い切ったナポレオンは、時間の使い方についても、名言を残しています。
人間がどんなに頑張っても、1日に使える時間は24時間のみ。
しかし、合間の時間を上手に使うことで、大きなチャンスに繋がる可能性があります。

ナポレオンの残した、休憩時間の得点について詳しくみてみましょう。

 

時間の蓄積は馬鹿にならない

休憩時間1日のうちで、無駄にしている時間は、どれくらいありますか?
例えば、たいして興味もないテレビ番組を見てしまったり、ネットを意味もなく巡回していたりすることはありませんか?

こうした行動で、1日あたり30分の時間を無駄にしていたとすれば、10日で5時間になります。
1ヶ月であれば15時間ですね。
蓄積させた時間をみてみると、とてももったいない使い方をしているように思えます。
この間に、コツコツと何かを成し遂げていれば、何かが変わるのではないでしょうか。

こうした時間を無駄にせず、出世に活かした人物こそがナポレオンです。
わずか35歳にしてフランスの皇帝にまでのし上がった、ナポレオンの成功の秘訣は、時間の有効な使い方にありました。

 

ナポレオンの名言「休憩時間の得点」

ナポレオンナポレオンが出世の糸口を掴んだのは、親仏家であったボナパルト一族が、生まれ故郷のコルシカ島から追放された直後のことでした。
逃避行の果てにマルセイユに移り住むことになり、通常であれば失意の中、何事にも手がつかない状態であったと考えられます。

しかし、ナポレオンは時間を無駄にすることはありませんでした。
落ち込むことに時間を使うよりも、己の利益に繋がる行動をとることにしたのです。
そして、追放から、わずか1ヶ月後に『ボーケールの晩餐』という小冊子を書き上げてしまいました。

フランス革命政府の有力者、ロベスピエールの政治的思想を支持する内容の小冊子で、自らのコネクションを広げるために執筆したものだと言われています。
自費出版した後に狙いは見事にあたり、ロベスピエールの弟と知遇を得ることができました。

さらに、『ボーケールの晩餐』の出版から1ヶ月後、小冊子が思わぬ出世のチャンスをもたしてくれました。
マルセイユからほど近い、トゥーロンで王党派の叛乱が起こったのです。
鎮圧のための派兵が決まりますが、いきなり砲兵隊長の席が空いてしまった状態でした。

そこで、適任者として議員から推薦されたのがナポレオンでした。
当然、生まれがコルシカ島であったナポレオンに対して、革命政府の軍人として信頼に足る人物なのか、疑問視する声が上がります。
このとき、周囲を納得させた一冊が『ボーケールの晩餐』だったのです。

時間を惜しんで執筆した小冊子によって、千載一遇のチャンスをものにしたナポレオンは、このあと怒涛の出世街道を突き進んでいきます。
身元の怪しい一兵卒が、皇帝まで登りつめるという異例の事態が起こったのです。

このときの出来事から生まれた名言こそが、「人生という試合で最も重要なのは休憩時間の得点である」という一言です。
ナポレオンをフランス皇帝の座にまで導いた、得点ですね。

 

ナポレオン~人生という試合で最も重要なのは休憩時間の得点である~ まとめ

数々の不可能を実現したナポレオンが、身をもって証明した「休憩時間の得点」。
無為の時間を有益な時間へと変換させることこそが、成功の秘訣でした。
ぜひ、あやかってみたいものですね。

ただし、休息を得るための休憩時間は、徹底的に省くのではなく、ほどほどに残しておくようにしましょう。
健康を維持してこその、得点ゲットです。

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