電車が停電や事故で運転見合わせしたときの鉄道会社の対応

電車や路線にトラブルが生じた場合、起こったトラブルの大きさにより一部運転見合わせ、または全線運転見合わせなど、電車は停止状態になります。
そのトラブルの内容は多種多様で、車が踏切内で立ち往生したときや人身事故、地震、停電、山火事などがあります。
これらトラブルが起きたときは必ず安全を確認してから運転再開となります。
山火事などで停止した場合は比較的早い対応、といっても1~2時間かかることもあります。
人身事故では電車や線路の安全確認以外にも警察の現場検証が入るので2時間以上の全線停止はザラです。
大きな地震の場合は言うまでもなく全線停止、運転再開までにかなりの時間がかかるのは安全のための当然の対応といえるでしょう。

変電所イメージ
変電所イメージ写真

さて、7月5日午前7時55分頃、東武鉄道の変電所で停電し、東武東上線の上板橋~成増間の上下線で運転見合わせとなりました。
この停電の復旧には相当な時間がかかり、運転再開されたのは午後2時を回っていたというのですから6時間もの間停止していたことになります。

このように電車が途中で停止するとすごく困るものです。
電車内に居たらトイレにも困りますし、それだけではなく不安からか体調を崩すひとがでてきます。
こういった運転見合わせのときに鉄道会社はどんな対応をするのでしょうか。

区間の途中で停車した場合

電車比較的小さなトラブルの場合は停止して、線路上や電車本体の安全確認を行って、本部から安全確保の連絡が入れば運転が再開されます。

私は山火事で停止したときに区間途中の電車に乗っていましたが、1時間半くらいは電車内で待機したのを覚えています。
乗客のみなさんは家族や会社に連絡したりして、時間が経過するにつれざわめきだしました。
この場合、鉄道会社から何の対応もありませんでしたね。
ただの遅延ということでしょうか。

しかし、大きなトラブルで早急に運転再開できないと見越されたときには途中停車した車内から乗客を降ろし、線路上を歩いて近くの駅に向かいます。
地震や停電、人身事故がこれにあたりますね。
この場合、他の交通手段を利用できるよう鉄道会社は対応します。
バス、他の鉄道、タクシー、送迎バスなど用意されるでしょう。
もちろん乗っていた電車の運賃は全額返金されます。

駅で待っているときに停車した場合

振替乗車表これは待ちぼうけですね。
しかし、運転再開の見通しがつかないような事故の場合は対応してくれます。
私はこれに遭遇したことがあります。
私が待っている駅の前の駅との区間で人身事故が起こったのです。
もう切符は買っていますし、まだかまだかと電車を待っていました。
するとアナウンスが入り、人身事故が起きたと知らせてくれました。
その後、駅改札まで案内され、たまたま徒歩で行ける距離に他の鉄道会社の路線があったので、その切符をもらって振り替え輸送となりました。
送迎バスまでは無かったですが、徒歩で移動できる距離でよかったと思います。
事故のあった駅で買った切符は返金してくれました。

事故のときの取り扱い規定

JRでは事故の場合の対応に規定があるようです。

切符を買う前の場合

電車が運転見合わせになっている区間に関わる切符の販売を中止します。

すでに切符を買った後の場合

買った切符の料金を全額返金されます。

目的地の途中だった場合

出発駅へ無料で戻れるよう手配してくれます。
運賃は全額返金されます。

定期券や回数券

定期券や回数券の場合は、5日以上連続して運転停止となった場合に限って有効期間の延長、もしくは払い戻しができます。

変電所JRの規定だけを読んでいると、乗客が納得する対応とはいえませんが、電車はあくまでひとつの交通手段と考えるとこれくらいの対応になるのでしょうか。
鉄道はあくまで乗客の安全が第一ですから、数百円で安全確保をしていただけるだけでも良いと考えるべきなのでしょうか。

文面だけではあまり納得いかないものの、実際にこういう場面に遭遇したときは不満はありませんでしたよ。
振り替え輸送の特別切符ももらったし。
しかし、もう二度と電車内で待機するような場面に遭遇したくはないですね。

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