Flexscan L565|液晶ムラに悩まされたPC-9801やX-1 TURBOが表示できるモニター

PC-9801 Xa10が自宅に眠っていたので、起動してみようと久々に電源を入れました。
私のPC-9801 Xa10は、サウンドボードにPC-9801-86とCPUはバッファロー製の下駄を履かせてAMD-K6を積んでいて、OSにWindows98をインストールしていました。
なにげに、モニターに接続して電源を入れてみましたが、なんと画面が表示されません。

そこで調べてみたのですが、どうやら現在のモニターではPC98は対応していないようです。

PC-9801が表示できるモニター

現在の液晶ディスプレイは、水平周波数が31.5KHz以上が主流だそうです。
しかし、PC-9801やPC-9821などでは、水平周波数が24.8KHzで出力しているようで、現在の31.5KHzのモニターでは表示できません。
この水平周波数というのが重要で、24.8KHzに対応したモニターならば、液晶でも表示可能ということです。

そこで、以前から眠っていたEIZOの17インチの古いモニターならば使えるのではないかと、Flexscan L565を引っ張り出してきて接続し、電源を入れてみると表示されているではないですか。
どうやらFlexscan L565など古いEIZOのモニターなどは水平周波数が対応しているようです。
現行の液晶モニターでも三菱、IODATA、iiyamaなどの一部の製品では24.8KHzに対応しているので、この水平周波数を確認してから購入するようにしましょう。

FlexscanL565

さて、24.8KHzに対応したFlexscan L565で表示はされたものの、なにかおかしい。
画面がまだらに表示されているのです。

Flexscan L565の液晶ムラ

古いモニターということもあり、バックライトはLEDではなく蛍光灯のものです。
液晶にムラができる原因は、もしや蛍光灯バックライトの寿命なのではないかと調べてみると、どうやらFlexscan L565には販売当初から欠陥があったようです。

Flexscanの液晶ムラ

その欠陥というのは、液晶とバックライトの間にあるシートが剥がれてしまうというものでした。
このシートが剥がれてしまうとバックライトの光の透過性が狂い、まだらに表示されてしまうようです。

このシートをきれいに剥がして、クリーニングを行ったサイトも参考にしましたが、そこそこキレイにはなるものの、画面全体が少し暗くなってしまうといった現象が起こったようです。
あまり触らないほうがよさそうですね。

欠陥が見つかった当時は、メーカーの製品サポートにより交換してもらえたようですが、さすがに10年以上も前の製品となった今では対応してもらえないでしょう。
ということで、ちょっと大きめのFlexscan L768を中古で購入して無事キレイに表示されました。

FlexscanL768

X-1 TURBOⅢも表示できた!

このFlexscan L768には、もうひとつ利点がありました。
私の初めてのパソコン、X-1 TurboⅢの映像表示もできるのです。
水平周波数24.8KHzで表示できるFlexscan L768は、PC98だけでなくX-1やFM-Vなども表示できます。

X-1 TurboZならD-Sub15ピンが標準装備されていたようなので、そのまま接続するだけで表示されたのでしょうが、私のX-1 TurboⅢではそうもいきません。
X-1の映像出力からVGAに変換するアダプターを購入して表示してみましたが、ちょっと横幅が合わない感じはありますが、なんとか使えそうですね。

ということで、古い液晶モニターには、また違った価値があるのだなぁと勉強になったという話でした。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう