脳を活性化させる仮眠のとり方|ポイントを抑えて頭をリセット

「あ~あ、仮眠したらなんか逆に疲れたような気がする…」

「なかなか午後の仕事が進まない」

「後半の作業が進まない」

「家事がうまく捗らない…」

「寝ないで、ずうっと作業していた方が良かったのかな?」

などという経験があると、仮眠したいのに、寝ようか?寝まいか?悩んでしまいますよね。

疲れを取るため、午後の作業を調子良く進めるための仮眠のはずなのに、余計疲れを感じてしまうのは、なぜと思ったことはありませんか?

そこで、考えて下さい。『その仮眠法に問題があるのでは?』と。

「ちょっと疲れたな…少し休もうかな」そう考えるのは大事なことです。

そして、休んだあとには「おめめスッキリ!気分シャキ!やる気バッチリ!」が付いてくるはずです。

今回はアナタにお勧めの『スッキリ!シャキ!バッチリ!』の仮眠方法を紹介します。

人間はなぜ眠くなる?

仮眠の効果やメリットを考える前に、そもそも、どうして人間は眠くなるのでしょう?

夜にしっかり睡眠を取っていても、目が覚めて、午前の活動をして、昼食タイムを迎える頃になると眠気を感じる人って少なくはないと思います。

でも、一体なぜなんでしょう?

人間の眠気は日中と夜間を合わせて、約12時間周期で変動していることがわかっています。

『サーカセミディアンリズム(概日リズム)』と考えられ、通常生活での仮眠はこのリズムに合わせて現れることが多いそうです。

つまり、眠気を感じるのはお昼の時間。

偶然ではなく、午後の仮眠が内因性の睡眠・覚醒サイクルを反映していると考えられています。

スペインなどの「シェスタ」はこのリズムに対応した習慣なのでしょうね。

このように、ヒトの体内のメカニズムで感じる「眠気」もちゃんとした効果やメリットがあるそうなので、質の良い「仮眠」が望ましいと思います。

そんな仮眠の効果やメリットについて調べてみました。

仮眠の良いところと効果~午後の仮眠に関する研究~

まず驚いたのが<学位論文要旨>の『健康高齢者における午後の仮眠の効果に関する研究』に記述されていた仮眠から得られる効果です。

午後の仮眠が血圧に及ぼす効果 :疫学調査では、午後の仮眠を30分とっている人は虚血性心疾患の罹患率が低いことが示されています。

この効用の理由は明確ではありませんが、 最近では午後の仮眠中に血圧が低下することが報告されており、 それによって虚血性心疾患や高血圧などの疾患の予防に役立っていることが示唆されています。

出典元:<学位論文要旨>健康高齢者における午後の仮眠の効果に関する研究

なんとなく、午前の活動を一旦止めて休息すると午後の活動に影響するのでは?とは感じてはいましたが、仮眠が高血圧予防などに関係していたというのは驚きですよね。

他にも、記憶力の向上、学習能力の上昇、眼精疲労の回復など、やはり仮眠をすると午後の作業、後半の作業の効率をあげる効果もあるようです。

しかし、問題は逆に疲れを感じてしまう仮眠をとっていることです。

取り方(方法)とポイント

仮眠の取り方にはポイントがあります。

  1. 自分の就寝時間を一定の時間に定めること
  2. 寝過ぎないこと
  3. 正しい時間に昼寝をすること

これらのことについて、もっと情報を集めてます。

ポイントをしっかり押さえられるよう、生活習慣を整えることが大事になってきますよ。

次のテーマで紹介してみましょう。

寝過ぎない

簡単に「寝過ぎない」と一言で言われてもわかりませんよね。

仮眠時間について、東海大学紀要情報通信学部、若島恵介 辛島光彦『うつ伏せ姿勢による昼休みの短時間仮眠の効果について』という論文には下記のような記載があります。

20分以降で脳波上に除波(大きくゆるやかな波)が出現し始め、より深い段階へ達する。

夜の睡眠であれば、問題はありませんが、日中に30分以上の仮眠するとやはり除波睡眠が出現します。

それによって、夜間睡眠中の除波睡眠が減少してしまうので、仮眠による悪影響を取り除くために、仮眠時間を短くする事が必要となります。

林達は「15分~20分程度の短時間睡眠であれば除波睡眠は出現しないので、午後の眠気の改善に有効である」と言っています。

つまり、仮眠時間のベストは15分から20分ということですね。

それ以上長くなると、夜の睡眠の質を下げてしまい、結果、昼の睡魔がひどくなる…という悪循環を招いてしまいますね。

「昼寝をしすぎると、夜眠れなくなる」というのはちゃんとした理由があったんですね。

仮眠時間は一定に15分~20分間取るように心掛けましょう。

1分・15分仮眠法?どんな時がいい?

「脳を休ませるぞ」と眠くなる前にこまめに目を閉じる仮眠法がこの《1分・15分仮眠法》です。

この仮眠法は「少し睡眠不足だな、最近疲れが溜まっているな」と、感じた時に取り入れてみましょう。

短くて1分、長くて15分程度の仮眠を取ります。

この習慣をしばらく生活の中に取り入れると、睡眠不足が解消できて、質の良い仮眠を取るための生活習慣に一歩近づけるようになるそうですよ。

仮眠禁止の時間帯

先に紹介した仮眠のポイントの3つ目は「正しい時間に昼寝をする」ですね。

この「正しい時間」の答えはまず、禁止時間を知ることで出てきます。

どんなに眠たくても絶対我慢して欲しい時間があるのです。

それは『夕方以降』!

この時間に眠ってしまったら、夜の睡眠の質を下げる恐れが出てきます。

特に19時~21時には注意してください。

もっともこの時間帯は夕方と言うより夜ですから、仕事から帰って眠る人はいないとは思うのですが…。

この時間帯は、実は1日のうちで体温が一番高く、仕事効率もあがる活動的な時間帯なのです。

ということは、この時間帯に集中して作業するのも良いと思われます。

つまり、この作業効率がアップする時間帯の睡眠は絶対禁止なんです!

脳を活性化させる仮眠のとり方 まとめ

1日の活動の疲れを、夜の睡眠時間でとるというのはなかなか難しいものです。

質のいい仮眠を生活に取り入れて、夜の睡眠と合わせて1日の疲れを取り、作業効率を上げて、気持ちのいい1日を迎えたいものですね。

「寝過ぎると目が溶ける…」などと昔の人は言ったそうです。

長時間睡眠の弊害もちゃんとわかっていたんですね。心身ともに健やかでいるためにも「量より質」の睡眠をめざしましょう。

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