私たちの生活の中で、すっかりおなじみになってきたPB(プライベートブランド)商品。
お手軽価格で購入できるため、お世話になることが結構ありますね。
私たちにとって有難いお手軽価格は、いったいどのようにして実現されているのでしょうか?

PB(プライベートブランド)の意味

Private Brand(プライベートブランド)を略した表現となるPBは、小売店や流通・卸業者などが、「自社だけのオリジナル」として「企画・開発・販売」する商品のことを意味します。
「セブンイレブン」が展開する「セブンプレミアム」のように、店名がブランド名に影響している場合、Store brand(ストアブランド)と呼ばれ、SBと略されることもあります。

PBまたはSBは、メーカーが「企画・開発・製造」する、National Brand(ナショナルブランド)の対義語として、よく使われる言葉です。
ナショナルブランド(以下NB)よりも価格が安いため、普及した当初は、正規のブランドの廉価版として扱われていました。
しかし、最近では高いクオリティを誇るPBも数多く開発されるようになっています。

PB(プライベートブランド)の発展

PB商品は、例外もありますが、食品や生活用品といったアイテムをメインに開発が進んでいます。
そのため、有名なPBといえば、大手スーパーやコンビニが展開するものがほとんどです。

日本では、1960年代からPBの開発が始まり、1980年代に本格化したと言われています。
当時のスーパーなどにおけるシェアは、1パーセント強という微々たるものでしたが、2010年代を過ぎると、約9パーセントに拡大していきました。
現在では、さらなる発展が見込まれ、大手スーパーやコンビニがこぞって参入している状態です。

PBが急激に発展した背景には、低価格を実現した3つの理由があります。
従来のNBが持ちえない、コスト削減の強みを有しているのです。

プライベートブランド(PB)の安さの理由

商品を開発し、販売するには、一定のコストが必要ですよね。
食品や日用品といったアイテムを製造するための費用だけでなく、認知度を高めるための宣伝費や、全国に流通させるための費用も必要です。
しかし、PBは、これらのコストを必要としない仕組みを実現されています。

安さの理由 ① 宣伝費を必要としない

従来のNBは、スーパーやコンビニに陳列してもらうために、商品の宣伝をする必要があります。
テレビをつければ、あらゆる食品や日用品のコマーシャルが流れますし、売り場には販売を促進するためのポスターなどが準備されます。

PB商品は、売り場を持つ、スーパーやコンビニ自体が開発した商品です。
製造した分は、自社の売り場で陳列され、販売されることが約束されています。
そのため、宣伝などにかける費用は必要とされません。
宣伝費が必要だったとしても、NBとは比べ物にならないぐらいの低コストで抑えられています。

宣伝費を回収するために、商品の価格に上乗せする必要がないので、PB商品は安さを保っていられるのです。
宣伝費を必要としないのは、PBの大きな強みです。

安さの理由 ② 製造費を分散できる

PB商品は、既存のメーカーの工場に製造を委託するという形をとります。
工場を一から建設する必要もなく、多数の小売業者と共に委託することが多いため、大量生産をしつつ工場の稼働のための費用が分散できるというメリットが生じます。
製造費がおさえられた分だけ、価格を安くすることができるのです。

メーカー側にも、大量生産できるラインを遊ばせることなく効率的に使用できるうえに、製造した分はすべて売り切ることができるというメリットがあります。
NBとは違い、商品が売れ残っても、返品される心配もありません。

商品の売れ残りは、製造を委託した小売業者の自己責任という形になります。
PBを持つ業者は、確実なデータを収集し、確かな販売予測をたてることで、無駄の少ない注文数をキープしています。
安さの理由は、小売業者とメーカーの効率的な製造にもあったのです。

安さの理由 ③ シンプルなルートで物流費をおさえる

PB商品は、製造場所から直接売り場へと流れていきます。
NBでは、間に代理店や問屋を挟むことがないので、中間マージンや輸送費を必要としません。
また、PB商品は、すべて小売業者の買い取りとなるため、返品にかかる輸送費も発生しません。

スーパーやコンビニや所持している物流網に乗せて、売り場に送るだけという、シンプルなルートで物流費をおさえているのです。

PB商品|プライベートブランドが安い理由 まとめ

PB商品が安い理由は、従来のNBが絶対に必要としてきた、広告や製造、物流といった費用を最小限におさえることができるためです。

きちんとした大手メーカーに委託することで、品質的にも申し分がないものが多く生産されるようになっているため、今後もお世話になることが増えていきそうです。

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