花粉症と風邪の違い

出物腫れ物所嫌わずと言いますが、突然出てくるくしゃみには困ってしまいますね。
くしゃみの原因は、花粉症や風邪など様々ですが、違いなどはあるのでしょうか?
細かい違いのポイントについてご紹介します。

くしゃみが出る理由

何度も繰り返すと、腹筋などが痛くなってくるくしゃみ。
周囲の目は気になるわ、辛いわで、いいことがありませんね。
しかし、くしゃみが出るのは、れっきとした理由があってのことです。

くしゃみが出るもっとも大きな理由は、鼻の中に入り込んだ異物を、体が排出しようとしていることにあります。
体を守るために必要な、反射的な反応です。
花粉症でくしゃみが出るのは、花粉が入り込んでくるからです。
風邪でくしゃみが出るのは、ウイルスが入り込んでいるからなのです。

また、ホコリや香辛料を吸い込んで、くしゃみが出ることもあります。
これも異物に反応して出ているものです。
この他には、冷たい空気に触れて、下がりそうになる体温を上げるために出るくしゃみや、太陽の光を見ることで反射的にでるくしゃみなどがあります。

しかし、香辛料や太陽の光などからくるものは、花粉症や風邪ほど頻繁に出るものではありません。
ほぼ単発で終わるため、花粉症や風邪と勘違いすることは無いでしょう。
では、見分けが難しい、花粉症と風邪のくしゃみの違いは、いったい何なのでしょうか。

花粉症と風邪のくしゃみは混同されやすい

花粉症は、花粉に反応して起こるアレルギー反応のことです。花粉が飛散する時期に、鼻呼吸から侵入した花粉が、粘膜に付着することで起こります。花粉に反応した体は、体外に排出しようと、ヒスタミンという物質を生成します。

この他にも、「ダニ・カビ・ハウスダスト・ペットの毛」などが原因で、アレルギー反応を引き起こすことがあります。花粉症は季節限定ですが、こちらは一年を通して反応が出るのでやっかいです。ヒスタミンが、頻繁に生成されていることになります。

アレルギー反応によって生成されたヒスタミンは、脳内のくしゃみ中枢に働きかけて、くしゃみを誘発させます。風速320Kmとも言われるスピードで、体外に花粉を吹き飛ばそうとしているのです。花粉症は、体内に残留する花粉が少ないほど、症状が抑えられるので理にかなっていますね。そのため、何度も繰り返して出す必要があります。

ウイルスが原因で出る、風邪のくしゃみも、同じ性質がありますね。ウイルスを体の外に吹き飛ばすために、繰り返して出てきます。困ったことに、季節の変わり目にかかりやすい風邪は、花粉症の時期と重なることが多いのです。

そのため、くしゃみを連発していても、花粉症なのか風邪なのか判断できないことが、しばしばあります。見分けるための注意点を確認してみましょう。

花粉症と風邪のくしゃみを見分ける方法は

花粉症や風邪でくしゃみを繰り返すと、かなりの割合で鼻水が流れ出てきます。この鼻水こそが、花粉症と風邪の違いを決定づけるものです。花粉症のくしゃみと共に流れる鼻水は、アレルギーのもとである花粉を洗い流す必要があるため、サラサラとしたものになります。

対して、風邪の鼻水は、粘性があります。黄色または青みがかった色で、ネバネバした鼻水が出ているのであれば、風邪だと判断できます。

鼻水以外では、喉の痛みや発熱、目のかゆみがポイントになります。くしゃみ、鼻水に加えて、喉の痛みや発熱が伴うのが風邪で、目のかゆみを伴うのが花粉症です。

ちなみに、花粉症でも風邪でもなく、くしゃみが連発される場合は、ストレスを疑ってみましょう。精神的な問題で自律神経が乱れたときも、繰り返し出ることがあります。こちらは、アレルギーではなく、「血管運動性鼻炎」という名称になります。

くしゃみが出るのは理由ってなに?花粉症と風邪のくしゃみの違い まとめ

たかがくしゃみと思うかもしれませんが、連発すると危険が伴います。機械の操作や、調理の最中などに出ると、体のコントロールを失ってしまいますね。医療機関に相談して、早期に対処しましょう。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう