ブルーベリー|豊富なアントシアニンが、目と細胞の老化防止に効く

目にも美しい青紫色をした果実を結実することから、「ブルーベリー」と名づけられました。

ツツジ科に属し、アメリカ原産の低木性果樹です。

古来から、アメリカ住民は野生のブルーベリーを食用にしてきました。

摘み立ての果実や乾燥した果実を食べることで、病気予防や健康維持効果があることが民間療法として定着していたようです。

近年、目に良い成分としてスポットライトを浴びている「アントシアニン」はポリフェノールの一種であり、その抗酸化作用が目の健康を保つだけではなく、細胞の老化防止にも効くとされます。

残念なことに、日本では気軽にブルーベリー摘みを楽しむという風習も環境もありませんが、北ヨーロッパの多くの国では野生種のブルーベリー摘みが自由にできるそうです。

甘酸っぱい果実にはビタミン、ミネラル、食物繊維等がたっぷりと含まれています。

 

食材データ

種類:果物類
旬の季節:

主な効能

眼精疲労の回復
老眼、白内障の予防
ガンの予防効果

 

栄養成分

 

ブルーベリーが日本に導入されたのは1951年。

その後、1962年にはアメリカのジョージア州から「ラビットアイブルーベリー」が導入され、1980年後半以降には国内での栽培が盛んに行なわれるようになりました。

生で食べるブルーベリー果実がスーパーで売られているほか、パイやケーキ、ジャムやジュースや缶詰等にも利用されています。

「ブルーベリーが目に良い」という根拠は一体どこから来たのでしょう?

第二次大戦中、ブルーベリージャムが大好きなイギリス空軍のパイロットが、毎日ブルーベリージャムを大量に食べていました。

「夜間飛行や明け方の薄明かりの中でもはっきりと物が見える」と彼が証言したのがきっかけとなり、イタリアやフランスでブルーベリーの研究が盛んに行われるようになりました。

その後、ブルーベリーに含まれる色素「アントシアニン」が、視力改善に役立つことがわかったそうです。

日本ではブルーベリー旋風が巻き起こり、大手医薬品会社のサプリメントには必ずブルーベリー関連の品が含まれていることは皆さんご存知の通りです。

網膜にある「ロドプシン」というタンパク質が分解されると電気信号が発生して脳に伝わり、「目が見える」と感じ、一度分解された「ロドプシン」は再合成され、また分解され……という過程を繰り返します。

ですが、加齢や疲労などの要因により、この能力は低下します。

「アントシアニン」は、「ロドプシン」の再合成能力を助けるといわれており、ブルーベリーには15種類もの「アントシアニン」が含まれています。

そのゆえ、ブルーベリーを食べることで加齢や疲労による目の疲れ、かすみ、しょぼつき等を予防・改善できるというのです。

「アントシアニン」はポリフェノールの一種であり、強い抗酸化作用を持っています。

活性酸素を取り除く働きがあるため、細胞の老化防止免疫力アップが望めます。

乾燥ブルーベリーの果実を1日20~30粒ほど毎日食べ続ければ、健康維持に役立つと思われます。

 

特徴

ブルーベリー

一部の品種には「アントシアニン」が大量に含まれているものもあります。

ブルーベリーの実は、生でも果皮ごと美味しく食べることができます。

野生種のブルーベリーを改良しているため、害虫がほとんどつかず、無農薬で栽培できます。

通常、野菜や果物を食べる際、皮を剥かないと食べられない場合が多いですが、栄養素が特に多く含まれているのが果実と皮の間なのです。

ブルーベリーは果皮を剥く必要がないので、全ての栄養素を余すことなく摂取できるのです。

季節柄、生のブルーベリーの果実が手に入りにくい場合も、ブルーベリーは様々な加工食品に姿を変えて利用されるので、食べたいときに食べられるのも大変便利です。

缶詰、ドライフルーツ、ジャム、ブルーベリージュースなどがあります。

 

種類

ブルーベリーの花

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、カナダ、メキシコ、アルゼンチンなどで生産されています。

日本では、北海道から鹿児島までの全国で生産可能です。

主に長野県、群馬県、新潟県、山梨県などで栽培されています。

世界には、約150種類以上のブルーベリーがあります。

「ハイブッシュ・ブルーベリー」、「ローブッシュ・ブルーベリー」、「ラビットアイ・ブルーベリー」の系統があり、「あまつぶ星」、「おおつぶ星」などの品種があります。

 

レシピ

ブルーベリータルト

生の果実である「フレッシュブルーベリー」でも、「冷凍ブルーベリー」でも作ることができる。

空焼きしたタルト地の中にカスタードクリーム等で飾りつけ、ブルーベリーを彩り鮮やかに載せる。

タルト地さえ用意できれば、比較的簡単。

 

ブルーベリージャム

水洗いしたブルーベリー、砂糖、レモン汁が原材料。

甘味の少ないケーキやマフィンに添えるほか、食パンに塗ったり、ヨーグルトやアイスクリームに添えても美味しい。

ブルーベリージャム

 

ブルーベリー 豊富なアントシアニンが、目と細胞の老化防止に効く まとめ

豊富に含まれる「アントシアニン」が、網膜内タンパク質「ロドプシン」の再合成を助け、加齢や疲労による目のかすみやしょぼしょぼを改善してくれます。

「アントシアニン」はポリフェノールの一種。

抗酸化作用を持ち、細胞の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれます。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう