乾燥大麻

大麻大麻はマリファナともいいますが、どう違いがあるのでしょうか。
結論からいうと、同じです。 同じものを指します。

マリファナといえば、大麻草を乾燥させてタバコのように紙に巻いて吸うジョイントというものをイメージするのではないでしょうか。
しかもそのイメージは最悪です。
日本ではマリファナは麻薬だというように教わりましたし、大麻取締法により所持しているだけでも逮捕されます。

ニュースで「大麻所持で○○容疑者が逮捕」なんてのをよく見ることがありますが、これも大麻のイメージが悪くなる原因のひとつです。
三田佳子さんの次男の高橋祐也さんが逮捕されたのは大麻ではなく覚せい剤だったため覚せい剤取締法違反となり、所持、使用、もろもろ全てが犯罪となり、大麻取締法とは全くの別物です。
しかし、日本での大麻所持は犯罪ですから、イメージが悪くなって当然ですが、「どれほど大麻が危険なのか」についてあまり議論されていないようです。

まぁ、カナダのように大麻解禁を願うわけでも大麻を肯定するわけでもないですが、「悪のイメージの大麻」「嫌われ者の大麻」とはどういうものかを知りたくはないですか?
「大麻は無害である」とはいいませんが、アルコールもタバコも害があると研究されているのになぜ「大麻はだめなの?」って思いませんか?

なぜ先進国カナダのように「世界で大麻合法化の流れがあるのか」、そして「なぜ日本では議論されないのか」を考えてみました。

 

大麻の覚醒効果

大麻はアルコールのように感覚を麻痺させたり、特別な高揚感でハイになったりはしません。
逆に気持ちが落ち着き、感覚が敏感になります。
タバコは脳の覚醒効果がありますが、大麻は五感の覚醒効果があるといえます。

味覚や嗅覚も研ぎ澄まされるので食べたものがいつもより美味しく感じるというのはよく耳にします。
また、セックスをするとすごく気持ちがいいともいいますね。

聴覚と視覚については1970年代にアメリカのロックバンド「グレイトフル・デッド」がマリファナ実験と題して、コンサート会場にヘリコプターでマリファナの粉末を散布するというイベントが知られていますが、聴覚・視覚ともに研ぎ澄まされるのでノリノリだったとか。

 

大麻は危険なのか?

健康面からみるとタバコは有害であるといわれていますが、大麻はどうでしょうか。
実はタバコも「肺がんのリスクがある」と言われながら、研究では「肺がんはタバコのせいではない」という結果がでています。
全く無害であるとは言いませんが、大麻やタバコに否定的な研究者は「そんなに吸わないでしょ」と思える数を「もし吸ったら」という研究ばかりしていますね。
そして、大麻はこのタバコよりも肺がんの危険性が低いとされています。
大麻もタバコも「肺がん」とは因果関係が証明できないのです。

また、大麻は吸いすぎても死にません。
アルコールは飲みすぎると急性アルコール中毒になり死に至ります。
アルコールは高揚感から酔っぱらって喧嘩をしたり、トラブルを起こしやすいですが、大麻はリラックスするので喧嘩をしたりはしません。

⇒ アルコールはヘロイン、コカイン、大麻、タバコよりも有害である

よくいわれる大麻による脳の萎縮ですが、これも先ほどの「そんなに吸わない」と同じと言っていいでしょう。
アルコールを毎日記憶をなくすまで飲んでいるようなものですから。

また、麻薬といえば依存症が取り上げられますが、依存性からみてもアルコールなどに比べて低いとの研究結果がでています。

 

大麻の有害性

タバコの臭いが嫌いという方も多いと思いますが、大麻の煙の臭いはタバコ以上に臭いです。
また、煙を吸うので呼吸器官には悪い影響があります。

アルコールと同様の「昨日の記憶がない」といった短期的な記憶障害が起こることがあります。

もちろん未成年が大麻を吸ってしまうとアルコールやタバコと同様に依存率が高くなるといわれています。

大麻から「ハードドラッグへの入り口」になるという方もいますが、これは世界的にみて大麻を解禁している国の政策を見ればわかるとおり、大麻を非犯罪化することでコカインやヘロインといったハードドラッグに進まないような取組もあります。

⇒ マリファナ豆知識~大麻は覚せい剤でも麻薬でもない~

 

日本でも大麻が解禁になるのか

カナダの大麻解禁は注目されましたね。
ヨーロッパや南米では解禁している国も多くありますが、先進国で解禁したのはカナダが初です。
アメリカでは州によって異なりますし、「医療のみ」とか「免許が必要」とか許可されているパターンも違います。

世界ではハードドラッグ追放のため、大麻合法化の波が起こっていますが、日本では大麻解禁を望む声もありながら国会の議論としては皆無です。

いつか日本でも大麻が合法になるのでしょうか。
これはおそらくですが、ないでしょう。

 

日本で大麻が合法にならない理由

日本での大麻のイメージは冒頭で紹介したようにすごく悪いものです。
芸能人や著名人の大麻所持事件は活動に終止符を打つくらいイメージを悪化させます。
これにより社会的地位を失った人も多いでしょう。
それくらい大麻は日本人に嫌われています。

また、今まで大麻取締法で逮捕された方は「大麻解禁」したらどう思うでしょう。
逮捕された人のみならず、日本中が「それおかしいよ」ってなるでしょう。

例えるなら、のりピーファンだった人は「あの時、あんなにバッシングしなくてもよかったのに」ってなりますよね。

ものすごく単純な話ですが、医療など一部の合法化以外、個人使用での合法化は考えられません。

 

大麻の摂取方法いろいろ

乾燥大麻大麻の摂取方法はタバコのように紙に巻き、火をつけて吸うジョイントと呼ばれる方法だけではありません。
タバコのパイプ同様に専用のパイプに乾燥した葉っぱを入れて吸う方法や大きな装置を使ったボングと呼ばれる水パイプで吸う方法もあります。

また、煙を吸う以外にも「食べる」という方法もあります。
大麻が入ったクッキーやアイスクリーム、マフィン、ブラウニー、飴、ジュースなどがあります。

煙を吸うよりも食べた方が効果がある方もいるようで、大麻非犯罪化の国では普通に売られている食品です。

 

海外での大麻使用

ここまで書いていてなんですが、大麻取締法では海外でも適応されますので注意が必要です。

カナダでも解禁になったことから注意の呼びかけがされていますので、決して大麻には手を出してはいけません。

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