コーヒーと砂糖

コーヒーと蜂蜜糖尿病や、その予備軍の方に気をつけていただきたいのがコーヒーそのものよりも、それに投入される「砂糖」です。

食事に含まれる糖分より、コーヒーカップ一杯に入れるひと匙の砂糖の方が、血糖値レベルには危険とされます。

コーヒーに入れるグラニュー糖や白砂糖が体内に入ると、急激に血糖値を上昇させてしまいます。

それと共に、膵臓から大量のインスリンが分泌されます。

そのインスリンが、血液中のブドウ糖を除去しようとがんばりすぎると、今度は急激に血糖値が下がってしまい、低血糖に陥ります。

すると、脳に必要なブドウ糖が足りなくなり、体温が下がって手足が冷たくなり、更に症状が進むと脳が麻痺して機能しなくなるのです。

糖尿病の人ではなく、単にインスリンレベルを気にしている方や、冷え性の方で「コーヒーは甘くなければ飲めない」と望むなら、比較的グリセミック指数(GI値とも言う。食後血糖値の上昇度を示す指標)が低い「てんさい糖」や、後述に挙げる「マヌカハニー」を試してみる手もあります。

 

低血糖に陥らないために

コーヒーと砂糖「毎日コーヒー3杯が欠かせない、しかもブラックで!」

などとのたまう達人もいますが、そんな人の目の前で、ミルクや砂糖をたっぷり入れたコーヒーでも飲もうものなら、

「全く、通(つう)じゃないんだから!」などと蔑んだ目で見られること請け合いです。

ですが、人の好みは十人十色。

いろいろな飲み方があるからこそ「その人なりの嗜好」があるのです。

ただ、低血糖になりやすい体質の方には、コーヒーに白砂糖を入れるのはお勧めできません。

前述したように血糖値が急激に上がり、その後、急激に低血糖状態に陥ることで、大変危険な状態に追い込まれます。

なお、低血糖を予防するには、規則正しく食事を取り、更に食物繊維たっぷりの物を食べるように心がけることも大切です。

 

コーヒーと一緒に摂るならどんなものがいいの?

コーヒーとパン食物繊維が豊富なものが良いとされています。

お菓子やパンがどうしても食べたければ、ライ麦パンや、小麦の全粒粉を使っているもの、ドライフルーツが入ったものなどを選んでください。

食べ応えもありますよ。

また、食物繊維といっても、レタスなどで作ったサラダはカサがあるように見えて、案外、量が少ないものです。

体を冷やさない観点からも、温野菜と一緒に摂ることをお勧めします。

コーヒーに合う温野菜としてはロールキャベツや、じゃがいもをブロッコリーやにんじんと一緒にコンソメで煮たりなど、色々なレシピが思い浮かびますよね。

 

コーヒーがピロリ菌に効果あり?

ブラックコーヒーピロリ菌は、正式名称をヘリコバクター・ピロリといい、その一見可愛らしい名前とはうらはらに、胃の中でとんでもない悪さをする菌なのです。

胃に貯留する強酸の中でも平気で生き長らえることができ、日本人の約半数の人の胃粘膜に住んでいると言われます。

ピロリ菌がいると、胃がんのリスクが高まるので、ピロリ菌の除去を積極的に行う人も増えてきています。

このピロリ菌に、マヌカハニーの独特な殺菌成分が効果的に働くといわれています。

マヌカハニーの殺菌作用は非常に強く、耐熱性も兼ね備えています。

通常の蜂蜜が65℃を超えると蜂蜜独自の殺菌作用を失うのに比べ、マヌカハニーは250℃程度までは成分も壊れず、殺菌作用も維持できるとされています。

もちろん、コーヒーに入れても「殺菌作用は持続」します。

実はコーヒーにピロリ菌を除去する働きがあるのではなくてマヌカハニーに殺菌成分だったのですね。

 

今話題のマヌカハニーって?

マヌカハニーここで、マヌカハニーについて少し説明しておきましょう。

「甘味が無いコーヒーは飲めないが、健康的に甘味のあるコーヒーを飲みたい」と思う方は、砂糖の代わりにマヌカハニーを入れて試されてはいかがでしょうか?

マヌカは、ニュージーランドにのみ自生するフトモモ科の木です。

マヌカの葉や樹皮から抽出されるオイルや、花から採れる蜂蜜には特別な抗菌作用があるとされ、長年、地元の人々の怪我(切り傷、火傷)や熱さましなどの病気の治療に珍重されてきました。

近年、湿地帯に群生するマヌカの林から採れる蜂蜜の抗菌度が非常に高いことが判明し、日本人の約半数が感染しているという悪名高きピロリ菌のほか、大腸菌、腸球菌、消化性潰瘍、黄色ブドウ球菌などの腸内細菌の殺菌に効果的だと言われています。

また、マヌカハニーは、他のハチミツや砂糖よりグリセミック指数が低く、摂取後の血糖値の上昇が緩やかなため、低血糖に陥りがちな方でも比較的安全に摂取できると考えられています。

→マヌカハニー~副作用の危険性と上手な選び方~

 

ピロリ菌対策としてのマヌカハニーの食べ方

コーヒーにマヌカハニーピロリ菌対策目的のみなら、マヌカハニーをそのまま摂取する方が効果は高いです。

空腹時の胃液を50mlと仮定した場合(通常の成人の場合、胃液は20ml~50ml)、ティースプーン半分(2.5ml)のマヌカハニーを摂取するのが効果的だそうです。

一般のはちみつに比べ、マヌカハニーはピロリ菌殺菌力が8倍もあるといいますから、大いに効果が期待できますね。

信頼できる生産元のマヌカハニーを使ってください。

安すぎる物は怪しいです。

また、薬剤を浸み込ませた濾紙を使った実験結果では、マヌカハニー5%濃度でピロリ菌を殺菌し、2.5%濃度で局部的殺菌をしたということです。

→マヌカハニーとプロポリスの違い~症状で使い分ける効果的な食べ方とは?~

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